敷金、礼金の仕組みを知って、入居時・退去時のトラブル回避 | タワーマンション大阪 賃貸NAVI

賃貸でお部屋を借りるときには、「初期費用」が必要になります。敷金・礼金もそうした初期費用の一部です。
意外と知られていない敷金・礼金。それぞれの意味合いをご説明いたします。

敷金とは

借りていたお部屋を退去するときの原状回復（生活でできてしまった傷などを直す）費用として、入居前にあらかじめ払う準備金のようなお金です。だいたい家賃1ヶ月分が目安となっています。
原状回復にかかった費用が差し引かれ、余った場合はその分のお金が戻ってくることもあります。
逆に、借主が退去時に負担すべき金額が、敷金だけでは賄えない場合、追加料金を請求されることがあります。

礼金とは

文字通り、お部屋を所有するオーナーさんに対して、貸していただくお礼の意味として支払います。
敷金と違って、退去時に返金されることはありません。こちらはだいたい家賃2ヶ月分が目安となっています。

賃貸で借りたお部屋は、契約を終えたときに原状回復するというルールがあります。
原状回復する際にかかる修繕費は、退去時に支払うのではなく、あらかじめ払っておいたお金を充てるのがお部屋を借りるときの一般的なルールです。

原状回復とは、「賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること」であると定義されています。
しかし、その復旧すべてを借主が負担するわけではありません。例えば、「日に当たって畳やフローリングやクロスが色落ち・変色した」「家具を置いた場所にできた床やカーペットの凹み・設置跡」は貸主負担となります。
では、借主の負担となる原状回復の項目や内容はどういったものなのでしょうか。

借主の負担となる原状回復

• 飲み物等をこぼしたことによるシミ、カビ
• 結露を放置したことにより発生したシミ、カビ
• 冷蔵庫下のサビ跡
• 引越し作業で付いたキズ
• 落書きによる汚れ・傷み
• タバコ等のヤニ、臭い
• 飼育ペットによる柱等のキズ、臭い

つまり、「飲み物をこぼした」ことは「普通に生活をしていてありえること」ですが、「その後の手入れや管理を怠ってしまった」というのは通常ではない、という判断になってしまいます。
また、借主の不注意で雨などが吹き込み、フローリングが色落ちした場合も借主の負担となります。
蓄積された汚れはなかなかとりにくいものが多いです。
普段からこまめな掃除を心がけることで、借主の負担が減るということになります。

少しでも多く敷金を取り戻したい！とお考えの方は多いと思います。引越決定後、早めに少しずつでも清掃を始め、個人で可能な限り清掃を行いましょう。それぞれの素材を傷めないクリーナーがないか、専門家に相談するのも良いと思います。

便利な掃除用具を一部ご紹介

ゲキ落ちメラミンスポンジ

取れない水垢、うろこ取り　ダイヤモンド研磨パッド

入居直後(できれば家具を運び入れる前が理想的)に、キズ、汚れなどの状況をデジカメや携帯で日付入り撮影し、設備などの不具合のメモを残しておきましょう。
「入居者が故意・過失によって生じたキズ・汚れ」は入居者負担で原状回復をしなければいけないので、退去時に住む前からあった傷という資料は証拠になり、トラブルを回避することが出来ます。

入居後室内のチェックポイント！

• 壁に汚れやクロスのはがれはないか
• 床に目立つ傷、汚れはないか
• 天井に汚れはないか
• スイッチ、コンセント、照明などは使える状態か
• 換気扇、インターホン、エアコンなど設備類は使える状態か
• 網戸やふすまにやぶれ、穴はないか
• 玄関ドア、扉、間仕切り、引き戸、ふすまは無理なく動くか
• 配水管につまりやニオイはないか
• 水やお湯はきちんと出るか
• お風呂や洗面所の壁・床に、カビはあるか

はじめてお部屋を借りた方はどこまでを負担しなければいけないのか、不鮮明な部分もあると思います。
そういったときは、弊社にお気軽にお問合せください。来店時でも大歓迎です。
オーナーさんとお互い気配りをしながら住むことによって、きれいな状態を維持することもできるでしょう。
きれいな状態で住むことができれば、退去時に戻ってくる敷金の金額も多いはずです。
また、貸してくれる側とのトラブルも起きる可能性は低くなります。